福島県田島町<陣屋町・宿場町> 地図 <南会津町> 町並度 4 非俗化度 8 -南会津地方の政治的中心として古い歴史を持つ- |
田島の町並 旅館などの伝統的建築 石蔵などが散見される | |
阿賀野川上流域、小盆地を伴い田島の町が開ける。旧国鉄会津線を受け継いだ会津鉄道は東武鉄道と連絡し、浅草方面からの列車も会津田島駅まで直通する。 日光方面とのつながりは古くからあり、会津盆地から南下してきた会津西街道は山王峠を越え、日光街道の今市に達していた。 中世は長沼氏が支配し、鴫山城という山城も築かれていた。同氏は400年にわたりこの一帯を治めており、積極的な土地開発を行い、町を整備している。中世末期には定期市も開かれるなど商業活動も発達していた。 江戸時代は幕府領(南山御蔵入領)となり、陣屋が置かれ南会津地区の政治的中心となった。南山地方とは南会津一帯の他、下野国の一部を含めた広大なものだった。田島には代官も派遣され、領内各村の役人の往来が多く、滞在中の郷宿という定宿も定められていた。 会津西街道は年貢米輸送や参勤交代にも利用された重要度の高い街道で、田島には宿駅が設けられていた。また周辺の山間部から農産物などが集結し、在郷商業町的な発達もあり、馬市、六斎市も定期的に開かれた。 国道121号がほぼ旧街道のルートとなっており、この道を中心に旧市街の風景が見られる。古い町並として連続した箇所は少ないものの、石蔵をはじめとした蔵造りの建物が比較的残っている。また厳かな旅館建築、看板建築風の商店などもある。 南側の南会津総合庁舎の敷地内には、旧南会津郡役所(M18建築)が異彩を放っている。内部も見学する価値のある建物だ。 |
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旧南会津郡役所 |
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