加里屋の郷愁風景

兵庫県赤穂市<城下町> 地図
 
町並度 5 非俗化度 6 −義士の史跡群の陰にひそかに息づく城下の町並−

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加里屋は多彩な虫籠窓の多く見られる町並でした。この虫籠窓は関西を中心に西日本の町並に多く見られ、装飾の多彩さと愛らしさが町並に色を添えます。
         
赤穂市は城下町であり、港町でもある。播磨西部の中心として栄えた当地は、赤穂義士の町として名高く、町の中心部の赤穂城址には団体客も多く詰掛けるところである。
 町の産業として製塩業が古くからあった。城内の資料館には、塩造りの道具、歴史紹介が学べ、義士の史跡とそれを見学するだけで一応、赤穂を知ったような気分ともなれるが、城跡の北部の加里屋地区の城下町の面影を散策することで、その印象はさらに深いものになろう。残念ながらこの町並については、義士のPRの影に完全に隠れてしまい、市のHPにもパンフレットにも、全く触れられていなかった。
 姫路市をはじめ今や関西都市圏の端部ともなっているため、近代的な住宅街が展開するが、随所に虫籠窓を纏った古色蒼然とした旧家を眼にすることが出来る。惜しまれることに歩いてみても、この町並を保存して行こうとする雰囲気は感じられないが、一角に加里屋町並館という名目で新築の建物を発見し、ようやく意識し出したようである。

 



訪問日:2002.02.03 TOP 町並INDEX