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飛鳥(飛鳥坐神社門前)の町並 | |
![]() 飛鳥(飛鳥坐神社門前)の町並 |
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明日香(飛鳥)地域と呼ばれるのは広義には明日香村域のほかに、現在の橿原市に含まれる大和三山(耳成・畝傍・香久山)付近の平野部も含まれる。この区域には大和の中でも史蹟が密集し、中でも古代にまで遡るものが多くを占めることで知られ、観光地図を見ても遺跡や寺社・古墳などの名所だらけである。 ここではそれらについての詳述は省略し、例によって町並の紹介に終始する。飛鳥地方の歴史そのものについてはは関連サイトを参照されたい。 明日香村域で古い町並が残っている箇所は大きく飛鳥地区と岡地区の二箇所にわかれる。前者は飛鳥坐(あすかにいます)神社の門前町であり、後者は岡寺の門前町であると同時に旧道沿いに商業が集積した在郷町だ。 飛鳥坐神社は9世紀にまで歴史がさかのぼるといわれる由緒ある社で、四つの祭神(事代主神・高皇産靈命・飛鳥神奈備三日女神・大物主神)とお田植神事と呼ばれる奇祭で知られる。神社の西側正面には甘樫(橿)丘があり、その間の500m弱に一直線に門前町が展開している。中二階・一階の格子と二階の漆喰塗と虫籠窓に特徴される大和盆地らしい町家が連なり、かつては神社を参詣する旅人をもてなす店や休泊施設も多くあったのだろう。 村役場に近い岡地区は門前町の他、背後の山地さらには吉野地方からの往来も交差する街道町であり、吉野葛や高取の薬などの商家が建ちならんでいた。今でも中二階の町家建築が街路沿いに多数連続した風景が残っており、かつての繁栄を想起させるような町並風景がある。 飛鳥地方は史蹟が厳然として残ることもあり国内一般の観光地とは異なり派手な土産物屋などは一切無く、旧家をはじめ家屋の改修などにも規制があるのだろう。そのため歴史的な遺構のみならず町並や集落も古き姿を良く留め、それらが脇役として訪れる観光客を和ませているのだと思う。 町並だけを足早に歩くだけの探訪だったが、訪ねながらいつかは必ずそれらの重要な史蹟を見学しようという思いに駆られた。このページも町並風景だけを載せて終りというのは少々気が引けるがご容赦いただきたい。 |
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岡(岡寺門前)の町並 | |
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岡寺に向う参道の町並 | 岡(岡寺門前)の町並 |
訪問日:2008.07.20 | TOP | 町並INDEX |
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