徳島県板野町【在郷町】 地図 町並度 3 非俗化度 9 −大坂越を控える周囲の農村地帯の在郷商業町− |
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吹田の町並(左岸側) | |
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吹田の町並(右岸側)造り酒屋 | |
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吹田の町並(右岸側) | |
板野町は県の北東部、北は讃岐山脈を挟んで香川県に接し、町域南部は旧吉野川沿いの低地が展開している。高松自動車道および高徳本線が町を通り交通の便はよい。 南部一帯は藍作地帯で良質の藍玉を産出し、藍師屋敷と呼ばれる豪商宅が現在も散在している。一方讃岐山脈側は、街道沿いの大坂村に藩の関所が置かれ、通行人の改めが行われていた。讃岐側に抜けるのに短絡路的な位置で山の標高も比較的低いので、ここに峠越えが開かれたのは必然と思わせる。 一方で峠口を占める吹田地区は、やや遅れて新田開発が行われた後、藩主蜂須賀至鎮により諸役免除の地としたことで町場が発達した。周辺農村の在郷商業町的な性格を示し、商売、物流の拠点性が高まった。17世紀前半の元和期の文書には「吹田町中」と記されている。 探訪した吹田地区では、板野駅の北側に旧街道が残っており、大坂越から下る大坂谷川を渡る。左岸側は商店街的な街区となっており、古びた看板を掲げた店舗も散見される中で北側に街路を分かつ三差路がある。恐らくこれが大坂越えの道につながっているのだろう。 右岸側に転じると、街路の両側に町家風の建物が見られる中に、立派な造り酒屋がありシンボル的な存在に見えた。 町並が途切れる付近にある岡上神社には、樹齢700年といわれる巨大な楠が偉容を誇っていた。 |
訪問日:2024.11.30 | TOP | 町並INDEX |
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