小さな郷愁風景〜青森県の風景〜


下風呂の風景 (風間浦村)







 
 
 下北半島の津軽海峡に面して下風呂の温泉街が広がっている。江戸時代には漁村であると同時に温泉街としても既に知られており、共同浴場のひとつ大湯は貞享4(1687)年にその名が記録されている。『邦内郷村誌』に「温泉在村中、春秋間、松前・津軽・秋田より来浴」とある。
 大湯付近は昔ながらの旅館が取囲み、海岸と平行な地区は比較的新しい温泉街らしく、ビル型旅館の姿も見える。古い町並的風情は淡いが、温泉情緒を感じることができる。
 以前大湊線から分岐していた大畑線の延伸区間として途中まで建設されていた大間線の跡も見ることが出来る。
 (18.04.30)
 



三沢の風景






 三沢は基地の町というのが一般に最もイメージされるところだろうか。
 古い町並としてはほぼ残っていないが、押えておきたいのは大町二丁目付近に残るアーケード式商店街だろう。看板建築を連ねた昭和レトロ感の高い商店街であり、このように純度高い姿で残る姿は最近では珍しいものになっているといえよう。
 2車線の街路だが一方通行路となっているのも珍しい。ただし、すぐ北側は道路拡張されており、やがてこのアーケード商店街も姿を消してしまう日が来るのかもしれない。
 
 (18.05.01)

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