小さな郷愁風景〜福井県の風景〜


金津の風景 







 
 
 石川県に接する金津の町は、北陸本線芦原温泉駅が玄関であり、多くの客は町中を通過し温泉地や観光地に向う。
 町の中心はかつて六日町・七日町と呼ばれ定期的に市が開かれ、また北国街道が宿駅を設けた事もあり坂井郡の中心の一つとして町が発達した。旅籠60・揚屋20・遊女持7のほか、鍛冶屋・紺屋など多くの商いをするものも記録されている。
 駅前から連なる町並は伝統的な建物は少ないものの、佇まいからは街道町・商業町としての歴史が随所に感じられる。

 (15.06.14)
 


池田の風景


 

 池田町は越前平野から東に峠を隔てた小盆地に中心集落が展開する。足羽川上流域に位置し、東は岐阜県に接するが山岳地帯に阻まれ、袋小路のようなところである。 
 豊かな山林を背景に古くから林業が盛んで、足羽川を利用して筏流しが盛んに行われたという。その他家具や手工業なども行われ、小規模ながら在郷商業町的に賑わっていたのだろう。
 古い町並として残るのは足羽川左岸付近の狭い範囲ながら、一部に濃厚な風景が残っている。

 (18.08.13)

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