小さな郷愁風景〜佐賀県の風景〜


鹿島の風景 (鹿島市)




 
 佐賀県の南部、有明海に面する鹿島市は17世紀初期に鍋島忠重が藩主としてこの地に居を構えたのが発端で、2万石ながら城下町が形成されていた。天守閣などは江戸も末期近くになって建てられたため、城郭としての歴史は短かったがそれ以後その敷地は学校として利用され、一部は緑豊かな公園として整備され現在に至る。
 城の南側の搦手門付近の坂道には現在でも武家屋敷の門が幾つか残っている。建築物から城下町の風情を嗅ぎ取ることができるのはこの坂道だけであるが、重厚な石垣の連なりや、またこの地方独特の「くど造り」の茅葺屋根を持つ民家も見られ、歴史を肌身で感じることの出来るいい散歩道であった。

 (05.07.17)

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