小さな郷愁風景〜富山県の風景〜


三日市の風景(黒部市) 








 
 
 黒部市の中心市街地である三日市地区は名の通り毎月3日ごとに市が立ったことに由来する地名といわれる。藩政時代は北陸街道の宿駅としても発達し、黒部川の渡渉が増水等で困難になった場合などに重宝したという。
 富山地方鉄道の黒部駅から東三日市駅付近にかけてが古くからの町並であるが、多くは近代的な商店等に建替えられ、古い町並としては余り残っていない。その中でも所々に袖壁を持つ町家建築が見られる。また東三日市駅の佇まいは、昭和の雰囲気が濃厚で地方私鉄らしい味わいを残していた。

 (19.01.01)
 
 


青井谷の風景(小杉町) 


 


 
 



 北陸自動車道小杉ICの南西方向に位置する農村集落である。平野部と丘陵の交錯するところであるが、地内にある経岳山は古くは海上交通の目印となり、集落を見下ろす位置には金毘羅宮がある。
 集落内の街路は水が引かれ、印象的なのが見事な真壁を見せる大柄な建物が複数見られることだ。また長屋門風の立派な門を構える御宅もある。豊かな農家が多かったのだろう。

 (23.07.15) 

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