小さな郷愁風景〜山口県の風景(2)〜

地家室の風景 (周防大島町)




地家室は周防大島の南東端にあり、今では小さな集落であるが、かつて長距離航路の寄港地となるなど港として古くから栄えていた。
藩政期も参勤交代の旅団が寄港するなど、島内でも重要な港として位置づけられていた。
現在歩いても港町らしい風情はなく、後に蜜柑栽培など農業が発達した名残の家並が断続的に残っていた。

(14.01.13)



大嶺の風景 (美祢市)






 山陽本線の厚狭と山陰本線の長門市とを結ぶ美祢線。かつて1本の支線を持っていた。大嶺支線とも呼ばれるもので、大嶺地区で生産される石炭を運搬するために建設された。
 現在は廃坑となっており、家並もひっそりとしている。しかし最盛期には坑夫をはじめ1万人もの人工があったという。現在でも立派な商家風の建物や、営業中かどうか定かではないが旅館も数軒見かけ、町として賑わっていた残影が感じられた。

(16.03.23)


下松の風景 (下松市)




 現在の下松駅付近を中心とする市街地の発達は、内陸部の旧山陽道沿いとは別で、下松浦という港町としての名残である。
 西豊井村の浦町から発展し、街道沿いに酒屋、鍛冶屋、紺屋なども建ち並んだという。現在の県道と山陽本線の間にその道筋が残り、中市など当時からの地名も残る。町並は散在的ではあるが妻入りの町家風旧家や洋風建築なども見られ、古い町並的な風景を形成していた。

(17.03.19)


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