北野の郷愁風景

福岡県北野町【門前町】 地図  <久留米市>
 
町並度 4 非俗化度 6 −筑後の北野天満宮門前の町並−




 北野町は筑後川下流右岸の平野部の一角を占め、町の中心には北野天満宮がある。11世紀の天喜期に京都の北野天満宮から菅原道真の分霊をここに祀ったのが始まりといわれている。 
 近世初期の元禄期、庄屋の次右衛門が久留米藩の許可を得て天満宮の門前に町立てを計画し、門前町が形成された。19世紀半ばの嘉永年間頃には125軒を数える町並となっていたという。学問の神様そして案内板によると「ひきつけ」封じの祈願に訪れる近郷からの参詣者を中心ににぎわったという。
 天満宮の門前から一直線に連なる家並を辿ると大きな鳥居が街路を跨いでおり、門前町らしい風情である。伝統的な構えの造り酒屋、商家の建物が見られ、規模は大きくないが門前らしい風格を感じさせる佇まいであった。また西鉄北野駅に向う道筋は商店街となっているが、その合間にも立派な構えの建物が幾つか見られた。
 訪ねた時は年始早々であったので、参詣客で境内は賑わいを見せていた。
 
北野天満宮



北野駅より天満宮に向う道筋の町並




門前の町並 




門前の町並 


   
訪問日:2021.01.03 TOP 町並INDEX