藤井寺の郷愁風景

大阪府藤井寺市<門前町> 地図
 
町並度 4 非俗化度 6  −葛井寺とその門前町−
 



 
 葛井寺の本堂と南大門 


 藤井寺市は河内地方の南部に位置し、西から南にかけては羽曳野市・松原市、北から東は大和川を挟んで八尾市・柏原市に接している。近鉄線、西名阪道が通過し交通の便はよく、大阪のベッドタウン的な町といえるが、古墳や古寺も多く歴史の古い町でもある。
 
 



 
門前(藤井寺二丁目)の町並 


 近鉄南大阪線の藤井寺駅から南に足を向けると、アーケード型商店街に差し掛かる。それが100mほど続くと間もなく左手に寺の構えが見えて来る。真言宗の寺院葛井寺
(これもふじいでらと読む)で、神亀2(725)年に創設したとされる非常に古い歴史を持っている。西国三十三寺の第五札所にもなっており、来訪者も少なくない。
 表門は駅とは反対の南側で、朱塗りの立派な門(南大門)に「紫雲山」と記された額が掲げられている。紫雲山は葛井寺の山号(称号)である。ここから南に伸びる直線街路に沿い、立派な塀や門を持つ商家風の建物が連なっている。もともとは駅前から始まる商店街ではなく、この筋に門前街が発達していたに違いない。建屋は漆喰に塗られており、また土蔵を従えた姿は裕福なさまを思わせる。
 この界隈は古い町並としてもなかなか濃厚な風景である。ただしその区間は短く100m余りであり、規模的には今一つだが、葛井寺の訪問と併せると質の面では訪ね甲斐のある場所と言えるだろう。
 なお、商店街付近や駅の北側の岡一丁目・二丁目付近にもわずかながら伝統的な建物が見られた。
 
 



 
 門前(藤井寺二丁目)の町並
 



 
 藤井寺一丁目の町並 岡一丁目の町並 
         

訪問日:2025.05.21 TOP 町並INDEX