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浅水地区は五戸の中心市街から南に約8km、馬淵川の支流浅水川の流域で、周囲は比較的平坦な地形が展開している。 戦国期には三戸南部氏の支配地で、一族の南氏が浅水城に居城していた。また三戸と五戸の中間に位置するため四戸に比定する説もある。設置された案内板には三戸までは三里十五丁、五戸までは一里十七丁とある。 奥州街道に沿い、幕末には商人宿2軒と往来宿1軒があったとされる。但し、『北奥路程記』では「此駅町並なれど大かた農家通也。かなりに長き町也」とある。現在も旧奥州街道沿いに街村的な展開を示しているが、やはりその姿は農村集落的なものであった。間口が広く、一部では塀を巡らせた豪勢な邸もあり、また真壁で角屋を持つ入母屋屋根の旧家など、街道集落とは違う趣を持つ町並であった。町並の展開する長さも記述どおり、現在も約1kmに渡り続いている。 明治中期に浅水村から五戸に向かう旧道が廃され、東側に建設されたバイパスが国道となったため、街道町としての役割もその辺りまでだったのだろう。 |
 浅水の町並 |
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