御厨の郷愁風景

長崎県松浦市<漁村> 地図
 町並度 4 非俗化度 8 −伊万里湾に面する漁村−
    

 松浦市御厨地区は県の北部、伊万里湾に突出した小半島の基部付近に中心集落が展開している。漁港があり、また鷹島など近海の島々へ旅客船が就航している。
 御厨とは皇室・神社などの御供所という意味で、実際この地区は北・南松浦郡域に及ぶ宇野御厨荘の一部を占めていた。中世には土豪御厨氏が居住し、今福松浦氏・志佐氏とともに一帯を領有していたが、江戸期は平戸松浦藩領として経過している。
 漁業のほか、この一帯で盛んであった採炭業が主な産業で、また特産の大豆をはじめとした農業も盛んに行われていた。
 半島の東岸部に南北に細長く家並が連なっている。平地に乏しいためほぼ一本道に沿った展開で、南部を中心に密集度の高い漁村らしい佇まいであった。
 




 




 





訪問日:2018.01.03 TOP 町並INDEX