重要文化財の建物(4)

−旧千葉家住宅−



 広島市街から10km圏内で住宅・工業地帯となっている海田町はかつて山陽道の宿駅として栄えたところである。国道や鉄道より内陸部の山裾に沿っていたこともあり、この区間は明確に道筋が往時のまま維持されている。
 その中でひときわ威容を誇る旧千葉家は藩の書状や荷物を扱う任務を任され、要人の宿泊もあり脇本陣に準じる格を帯びていた旧家であった。長らく空家となっていたがこのほど町に寄贈され、日数限定で建物の一部ながら無料公開されることになった。
 母屋及び中庭が県の重要文化財となっている。
 
 
 街道の角地に建つ千葉家 奥行は50m以上もある豪壮な邸宅である




  
客人は右側の門から出入りしていた






現在建物は座敷棟のみの公開であり残念ではあるが格式を感じさせる各所の意匠は見応え十分である
この棟は1774(安永2)年の建築  右は幕府や藩の書状を運んだ御用箱と呼ばれるものである




風呂場 壁には掛け軸がかかったきわめて風流な浴室である これは便所である 壁にあるのは刀掛け 武士が泊まることもあったというその名残だという




千葉家で特筆されるものは庭である 折しも躑躅が満開であり池や立石などを絶妙に配した美しい庭園である





敷地の最奥にある巨樹に囲まれた祠

 路地裏トップへ