重要文化財の建物(5)

−櫻井家住宅(可部屋集成館)−



 島根県の奥出雲地区は山深いところで、全国屈指の過疎地帯でもある。しかしかつては良質な砂鉄が採取され、それをもとに製鉄産業で一時代を築いたところであり、中国山地の産業は砂鉄業、製鉄業といってもよいくらいの繁栄ぶりであった。
 今回ここで紹介する櫻井家は、元文3(1738)年に建てられたそのままの姿を保ち、製鉄業・地主として財を築き上げた成果が結集されている建物である。
 松江藩主も何度か迎え入れ、本陣(藩主の宿泊場)としても使われた由緒ある建物である。
 それにしてもこんな山中にこんな豪勢な敷地と屋敷・土蔵群が連なっているとは、当時の製鉄業の隆盛ぶりを感じるとともに隔世の感を抱かざるを得ない。
 屋号可部屋といい、その遺品の多くは可部屋集成館として隣接する資料館に展示されている。
 
 
 山中に不似合いなほど豪勢な母屋の入口




  
正面玄関から座敷を望む






土蔵群も重厚な見応えを感じる




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