鴨方の郷愁風景

岡山県鴨方町<街道集落・陣屋町> 地図 <浅口市>
 町並度 4 非俗化度 5  −鴨方往来沿いに重厚な商家が見られる−




 
 

 鴨方町は備中地方の南部、古くは陣屋も置かれ地域の政治経済の要ともなっていて、また鴨方往来と呼ばれる街道も明確に残る。国道沿いの新市街地から北に2km、「町家公園」として整備された旧高戸家住宅は18世紀の建立とみられ、県内最古の町家といわれる。敷地内は小公園のようになっており、そのままでないのが少し残念だが、この小さな町並にしては充分過ぎるほどの資料を提供してくれる。それはこの町の人々の意識の高さを示すものである。
 鴨方往来は当時の岡山藩主宇喜多氏が定めた官道の一つで、庭瀬・撫川、倉敷を経て港町玉島の北をかすめ、鴨方藩の陣屋に達している。鴨方藩は岡山藩の支藩で窪屋・小田・浅口三郡の統治を任され、備中南西部の政治的中心であったこともあり岡山藩にとっては重要な街道であった。なお、これより西笠岡までは笠岡道と呼ばれていた。
 この町屋公園付近は旧街道が東西に明確に残る。高戸家以外は数軒の伝統的な町家建築だけで、古い町並として連続した姿は淡いものの、陣屋跡の石垣がその遺構を留め、平安時代にそのいわれが遡るともされる鴨神社など歴史を感じさせる。
 鉄道や国道の沿線からやや離れた位置にあることから静かな街道集落を味わうことが出来る。
町家公園として公開される旧高戸家住宅


旧鴨方往来沿いの町並




旧鴨方往来沿いの町並




旧鴨方往来沿いの町並 鴨方藩陣屋跡の石垣


※画像は全て2007年12月再訪問時撮影
訪問日:2001.11.23
(2007.12再取材)
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