高知県窪川町<在郷町・陣屋町> 地図 <四万十町> 町並度 4 非俗化度 10 −西土佐の入口にあたる町− |
本町の町並 | |
高知県の中部やや西よりにある窪川の町。太平洋岸からそれほど離れていないものの、ここは四万十川上流域に位置し標高も高い。盆地に開ける町である。 中世には仁井田荘と呼ばれた荘園があり、幡多地区の入口にあたるところとして重要な位置を占めていたという。 土佐国主山内一豊はその手下であった林勝吉に窪川の地を与えている。勝吉は一時城を築いたがすぐに一国一城令により取り壊され、その麓に居館し周囲に家臣を住まわせた。小さな陣屋町が形成されていた。 四万十川上流域ではあるが平地に恵まれ、米をはじめ農業が盛んに行われたこともあり、人々の暮らしは比較的裕福だったのだろう。また交通の要衝として西側の幡多地方や伊予方面への物資や人々の往来も多かったに違いない。それは町を歩くとよくわかる。 中心街は商店街となっているが、漆喰に塗り回された平入りの町家が幾つか残っている。妻部には水切瓦と呼ばれる瓦が何段か埋め込まれ、土佐らしい外観を示していた。古い町並として見応えのする景観というほどではないものの、歴史の深い町であることは明らかである。 歴史の重積はあるが現在は余り活気の感じられないのが少々気掛りな訪問であった。 |
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訪問日:2009.05.05 | TOP | 町並INDEX |
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