第1号 (02.08.25発行)

酒蔵に響き渡る鐘の音

    

   関連ページ 草津の郷愁風景

 広島市西部にある草津地区。近年はすっかり住宅地化され味気ない郊外風景しかないと思われがちですが、この地区は旧山陽道が通り、特にバス通りの北側、広島電鉄の線路を跨いでJR線までのエリアには、奇跡的に古い家並が残っています。地元はこの貴重さに気づいていて、江戸時代から続いた餅屋が解体されるのを機に町並保存の機運が高まり、それ以来毎年町並をテーマとしたイベントを組んできました。その模様をお伝えします。







現在の町並の中心となるのはこの小泉酒造。
格子戸には草津の風景が移り変わっていった模様などが掲示されています。桟瓦葺きながら往時の姿を留めており、二階の煙出し(上写真)は見事ですね。


今日のイベントの中心、小泉酒造は江戸時代末期の建築であり、今でも厳島神社の御神酒を醸造する由緒ある酒屋です。主屋に入ると、看板ブランド「御幸」をはじめ古めかしい木製看板が掲げてありました。曲った太い梁を使った、堂々とした造りです。




玄関先で取材を行う記者。




イベントの目玉、酒蔵の中でのハンドベル演奏です。床は石畳で、程よい反響が心地よく感じられます。狭い会場でしたが満員で立見客も多く大盛況でした。蔵の中は涼しい風が通り、残暑を忘れさせてくれます。


興味深げに展示物に見入る散策客。地元の案内人による町並ガイドも行われており20人ほどが参加していました。


広電の踏切辺り。露店が出ています。
街道から入った路地。教専寺辺りには草津の移り変りが写真で展示されています。フリーマーケットも開かれて地元の社交場となっていました。



町のあちこちに手作りの案内が..。 その先には趣のある路地がありました。
 

 「草津まち・オープンミュージアム」と銘打たれたこの催しは「草津の町を愛する会」が主催し今回で五回目を迎えました。古い町家が連なっている風景は、今は失われているものの、旧家の軒先には家の造りの特徴、成立ちなどが手作りのポスターで示され、また探索ルートも随所にみちしるべが貼られるなど地元が立ち上げたイベントであることが伝わってきました。手作りの探索地図、酒蔵演奏以外にも近くを流れる御幸川を使っての笹船レースなど、子供たちにも町並に触れて良さを見出してほしいと願う気持が伝わってきました。
 なお、本編の草津の郷愁風景のページも充実させる予定です。



 

次回は福山市鞆の話題を取上げる予定です。


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