真玉の郷愁風景

大分県真玉町<商業町> 地図 <豊後高田市>
 
町並度 3 非俗化度 10 −国東半島北岸の小さな町−




真玉の町並



 真玉町は国東半島の基部付近、周防灘に北面している。新玉川河口付近に市街地が開け、海岸部は大きく埋め立てられている。
 中世は真玉氏の支配するところで、江戸期に入ると幾度か転変があり、前半は幕府領の時期が比較的長く、正徳2(1712)年からは日向延岡藩領として廃藩置県を迎えている。
 歴史的に目覚ましい発展を示したといった記録はなく、半農半漁の村だったようだ。河口付近は内陸部からの物資が幾分か集まり、小規模ながら商業町を形成していたらしい。河口右岸の中真玉地区には、国道を跨ぐような形で川と平行に家並が連なっており、ここが古くからの市街なのだろう。
 その500mほどの家並は、古い町並と云えるほどには伝統的建物は残っておらず、散在的といった印象であった。そんな中で目についたのは、二階窓などに見られる洋風の意匠であった。幾つかの家で見られたので、ある時期に流行ったものなのかと思われた。










窓などに洋風の意匠を持つ建物が複数見られた


訪問日:2021.11.14 TOP 町並INDEX