河和の郷愁風景

愛知県美浜町【漁村・農村集落】 地図
 町並度 4 非俗化度 8 −南知多地方の交通拠点−
 




 美浜町河和地区は知多半島南部東岸にあり、名古屋鉄道河和線の終着駅、また三河湾の日間賀島、篠島への船便も出ている。特に日間賀島はフグなど海産物が名物の島で、観光の島でもあり訪れる客も多い。
 そのような知多半島南部の拠点の割には意外と町の規模は小さい印象だ。
 駅のある街区から南に川を渡ったあたりが古くからの町といった印象を受ける。国道沿いにも板壁で覆われた土蔵などが見られ、そこから山手に少し足を向けると、渋い瓦屋根を葺く家並が続き、路地風景が連なる町並が展開する。その姿は漁村というよりはどちらかというと農村集落に近いイメージを受ける。豪農宅のような立派な門構えと広い敷地を持つ家も見られる。
 この美浜町一帯では伊勢湾側の野間、奥田辺りは江戸時代から港町として発達したが、三河湾側ではそれほどではなかったらしい。半農半漁の集落として経過したところなのだろう。
 一方、国道より東側の海岸部では、観光港が整備され、南側には海水浴場やマリーナなども造成されていて、近代的な海岸風景となっていた。
 
 


河和の町並




 





訪問日:2014.11.23 TOP 町並INDEX