岸根の郷愁風景
山口県美和町【農村集落】 地図 <岩国市> 町並度 4 非俗化度 10 −石垣と土蔵の調和が印象的な集落− |
![]() |
|
---|---|
岸根集落の全景 | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
岸根は岩国市街地から北西に10kmほど、広島県との県境近くにある集落である。 県境を流れる小瀬川沿流の狭い平地が開け、田園が展開し家々は斜面を駆け上がる形で形成されている。前面の谷部にも集落が立地できる地形であるが、あえて斜面上としたのは耕地の確保と洪水被害を回避するという狙いがあったのかもしれない。 かつて栗の産地として知られていたということである。石垣により嵩上げされた上に主屋、土蔵を構えた姿は堂々としており、古くから裕福な農家だったであろうことがわかる。 石垣は住宅部だけでなく耕地にも用いられ、また周囲の水田にも多用されていて、棚田状を呈していた。 主屋、土蔵を含め山陰系の赤褐色の瓦が用いられている建物が目に付くのは、小瀬川沿いの街道に沿い、石見地方との交流があったからではと思われる。 |
訪問日:2014.01.13 | TOP | 町並INDEX |
---|