鳥取県用瀬町<宿場町> 地図 <鳥取市> |
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この付近で街路が二度直角に曲ります。赤瓦の旧家が古い町並の雰囲気を高めます。 |
町の南部(旧上町)には所々に間口の広い伝統的な家が散見されます。 |
用瀬の名は流し雛の里という代名詞で知られる町である。室町時代から続けられた非常に歴史深い行事で、旧3月3日には各家で飾られた流し雛を近くの千代川に流すというもので、最近は観光客も多く訪れる良く知られた地方行事である。 この町は藩政時代、鳥取城下から畿内に向う上方往来の沿線に属し、宿駅が置かれ鳥取藩専用の本陣も置かれていた。因州路では智頭と並ぶ大きな宿場街を形成していたという。 古くは用瀬市と呼ばれた市が立っていたとされ、茶などの名産品もあったがそれだけでは宿場の経営は難しく、近隣の諸村に人足賃などを負担させる助郷制度も採用された。 町並は宿場らしい面影が所々残る。町は南北に細長く街道に沿って直線的であり、防衛上の配慮と思われる二度直角に曲る箇所もそのまま残っていた。その周囲には中2階で格子を巧みに配置した町家が数軒残り、古い町並の雰囲気を残している。その大半が山陰特有の赤瓦で、2階妻部に袖壁を従えているものもある。 この宿では往時は街道の中心を小川が流れていたという。流し雛の里らしい風流な町だったことが想像される。町の北端近くではその流れは街道に沿ってくる。現在も水量は多く、家裏の土蔵風景を配して潤いある町並風景も残っていた。各家からは無数の小さな橋がリズミカルに架けられ、それらは勝手口に続いているのだろう。 旧街道沿いの町家風景とともにこの裏小路にも捨てがたい情緒がある。 |
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旧上町の町並 | |
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用瀬駅前付近の町並 | |
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町並 | 街路の裏側には水量豊かな水路が巡りいい散策路です。 |
訪問日:2004.06.20 | TOP | 町並INDEX |
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