南条の郷愁風景

福井県南条町<街道集落> 地図 <南越前町>
町並度 4 非俗化度 10 −旧北国街道に展開する街道集落−





南条駅付近の旧北国街道(東大道地区) 




地区南部に見られる邸宅 地区北側の町並




街道横道に展開する町並


 福井平野の南端付近に位置する南条町。周囲は穀倉地帯が展開する中、古くからの街道・北国街道が地域を縦断していた。
 宿駅としては町域には鯖波・脇本の二箇所があった。脇本には福井藩から大庄屋中山家が指名され、また本陣として大名や上級武士が公用宿泊に利用した。鯖並にも本陣が置かれ、旅籠も3・4軒あったという。
 今回訪ねたのは、時間の関係等でこの2箇所の旧宿場町ではなく、南条駅付近の旧北陸街道の町並である。しかし歩いてみるとなかなかどうして伝統的な建物も見られ、濃厚なものではないながらも古い町並を形成していた。両宿駅間の街道集落として若干の商家等が見られていたか、或いは明治29年北陸本線が開通、南条駅(当時は鯖波駅)が設けられたので、それ以後に街道沿いに家並が集積したか。その場合でも約130年の時間の経過があるので、古く格式のある町並となっていても不思議ではない。
 妻入り・平入混在で比較的家並の連続性が感じられ、街道沿いの賑わいが想起できる町並が展開している。特に駅南の踏切を渡った先にある豪邸は、塀に囲まれた広大な敷地に主屋、複数の付属屋が並び、土蔵を従えた堂々たる姿を誇っていた。
 目的として訪ねる人もないだろうが、歴史を感じる街道風景が人知れず残されているといった風情だ。

 

訪問日:2025.10.19 TOP 町並INDEX