鳥取県日南町 <街道集落・在郷町> 地図 町並度 4 非俗化度 10 −峠を控えた玉島往来伯耆最南端の町− |
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県のほぼ南西端、南は峠を挟み岡山県に接する位置にある日南町上石見地区。町の中心集落生山からは5kmほど南東となる。伯備線の駅が設けられており、峠下とは言いながら比較的平坦なところであるため山奥の集落という印象ではない。 |
上石見の町並(集落南東側より) | |
この地区には境港と玉島港を結ぶ玉島街道(備中側からは伯耆往来)と呼ばれる街道が通っていた。山地一帯で盛んだった和鉄の輸送などで賑わい、高梁川の舟運に預けて河口の港町玉島に集められていた。 上石見は峠を控えた街道集落であり、往来や周囲の山村部からの物資の集結で発達したことは間違いないところだろうが、宿駅的機能があったかどうかは定かではない。ただ、明治以降も伯備線開通までは主要道として位置づけられ、早い時期から改修が行われた。住民も7割が商人だったとの記録もあり、交通の要衝や物資の中継点として賑わっていたようだ。 上石見駅の東側、県道から川を挟んだ北側に旧道が残っており、この沿道が古くからの集落の中心なのだろう。普通車がすれ違えるかどうかの街路幅に、商家風の建物や土蔵、一部には下見板張りの洋風の建物が古い姿を留めていた。面白いのが川に接する南側は土地が一段低く、街路側からは二階に見えても実際は三階建となっている家屋が少なからずあった。 |
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街路からは二階建てに見える建物 |
訪問日:2016.05.05 | TOP | 町並INDEX |
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