西大畑町界隈の郷愁風景

新潟市中央区【住宅地・商業地】 地図 
町並度 5 非俗化度 5  −砂丘上に後発的に開発された別荘・洋館街−



 
 新潟市街地の北西側、西大畑地区とその周辺は幹線道路や繁華街からも少し離れ、静かな佇まいを見せている。外側は日本海に面する砂丘地帯となっており、土地が一段高くなっている。
 計画的に開かれた町は本町・古町などの商業地の西側に寺町を配し、その外側にあたるこの付近は日本海に面する砂丘地帯となっていた。幕末頃より徐々に郊外地として教育機関や軍の施設が置かれた。次いで豪商の別邸などが続々と建てられ、外国人にも人気が高かったという。中心街に近いものの高台にあり静かな環境ということも好条件だった。
 象徴的なものが旧斎藤家別邸だ。新潟の三大財閥のひとつとされた豪商で、別荘としての完成は大正7年、砂丘の地形を巧みに利用した庭園も見応え感がある。池泉や木々の眺めを通して見る建物群は、一幅の絵を見るような美しさがあった。また別邸前の街路は当別邸の門や土蔵、塀が巡り古い町並を形成していた。
 周囲の町を歩くと、その他にも歩んできた歴史を感じることのできる建物や町並が今も見られる。ひときわ目立つ深紅の洋館は明治29年築、地区で最初に開かれた写真館である。玄関上の二階部には「金井写真館本店」と記されている。
 二つの尖塔が目立つ建物はカトリック新潟教会で1927(昭和2)年築。その他にも、別荘を思わせる和風建築が散見され、周囲とは異なった雰囲気を感じる街区である。
 
 


旧斎藤家別邸付近の町並




旧斎藤家別邸の庭園と主屋  




中大畑町の町並 右は元写真館(現・金井文化財館)




 
カトリック新潟教会


南浜通1番町の町並


訪問日:2024.04.12 TOP 町並INDEX