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野田川町は丹後半島を北に控える位置にあり、福知山市と舞鶴市へそれぞれ30kmの距離にある。 この地域は年間快晴日数が20〜30日ほどと少なく、湿度も高くまた冬期は積雪もあるため、気候条件は芳しくない。農作には余り適していないこともあり江戸時代から丹後縮緬という織物産業が発達している。南に接する加悦とならびその中心地である野田川には少なくなったとはいえ現在でも業者が多く存在している。 市街地は南側の加悦と連続しており、その境もあいまいである。野田川の町並らしい所は南北の幹線路沿いよりもその西側に延びる枝道に沿った部分にある。保存に値するような建物は少ないものの、古びているがどこか裕福さを感じさせるような家並が続いており、一部には敷地の広い邸宅も見られる。 人や車の往来も少ない静かな佇まいで、黄味を帯びた漆喰壁などこの地区らしい落着きを感じされる町並であった。 |
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