野沢温泉の郷愁風景

長野県野沢温泉村【温泉町】 地図 
 町並度 4 非俗化度 4  −温泉と雪の恩恵を受け発展−




路地や坂道に沿って展開する野沢温泉街
 野沢温泉村は県の北東部、千曲川右岸の丘陵地・山地に村域が展開する。県下では比較的標高の低い地域であるが、日本海側に近く冬期には降雪が多くスキー場も立地する。
 温泉としては奈良時代の僧・行基が発見したと言い伝えられており、鎌倉期には「湯山村」として文献に登場する大変歴史の古いものである。当初は主に越後方面からの客が利用していたというが、江戸期に入り飯山藩主により湯治場が整備され、広く一般に利用されるようになった。
 明治3年の客数7,900人余りなどと記録されている。最も賑わう時期は7月から8月の盆前後で、稲作の農閑期(稲刈り前)を湯治にあてることが多かったと考えられる。利用者の多くが農家であれば、宿も基本は半農半宿の体制で、江戸後期の天保8(1834)年には24件の湯宿が記録されている。
 温泉地としての発展を決定づけたのが明治後期に導入されたスキー文化だ。豊富な積雪量のある背後の山地には本格的なスキー場が建設され、大正期にかけてスキーをしてここに宿泊する形が定着した。温泉と雪の恵みにより産業が発展した。
 温泉街は山裾に展開し、多くでは坂道や路地となっている。街路に規則性がなく旅館や土産物店が思い思いに建て込んでいる印象で、それほど古い建物は多くないものの湯治場的風情が濃厚に漂う。
 共同浴場が13ヶ所もあり多いことも特徴だ。外観、泉質・泉温ともにさまざまで、多くでは湯温が高いため一度に多く訪ねるのは不向きだが、二箇所ほど選んで入って見た。観光客や地元客、外国人客の姿もあり賑わっていた。




共同湯・大湯 土産物屋などもあり最も賑わう付近


 


 

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