明野の郷愁風景

三重県小俣町<街道集落> 地図 
 
町並度 4 非俗化度 7 −参宮街道沿いの町並 銘菓へんば餅の老舗が象徴的−
 


 
 小俣町明野は町域の北部、近鉄山田線明野駅の南方に中心集落がある。
 付近の街道は全て伊勢宮を目指していたと言ってよく、地区内には旧参宮街道が東西〜南北に貫いており、街道集落的な趣を示している。ここから南進し、宮川の渡しがあった場所まで断続的に街道集落が続いている。
 街道沿いに象徴的な店舗が残る。「へんば餅」と記された暖簾の下がる伝統的な構えの店だ。これは伊勢参りの客に江戸時代から親しまれてきた銘菓である。へんばとは諸説あるが、馬に乗って伊勢参りをする客が馬を返して宮川の渡しに向ったことに由来するという。
 この店舗あたりから北に向って家並が連なる。塀を巡らせ屋根を葺いた門を持つもの、土蔵を従えたものもあり、裕福な商家を思わせるものもあれば、妻入りの建物が連なり街道集落らしい景観も見られた。
 明野駅の手前で左に折れ、その付近にも連続した家並が見られる。なお、更に西に向けても断続的に街道集落が現れ、参宮街道の賑わいが想像できるようであった。
 


 
 



 
   


 


 
   


訪問日:2022.01.03 TOP 町並INDEX