大河原の郷愁風景

宮城県大河原町【宿場町】 地図
 
町並度 3 非俗化度 9  −奥州街道 江戸から63番目の宿場町−

 

 

 旧奥州街道沿いの町並


 大河原町は県の南部、阿武隈川支流の白石川沿いの平地に市街地が開ける。
 藩政期には宿場町として栄えたところで、その契機として奥州街道の大改修があった。現在の市街中心付近はかつて白石川の河原にあたり、そこに大規模な土木工事を行い新街道が建設された。徐々に住民が移住し、本町・新田町・上町と町場が形成された。参勤交代にも盛んに利用され、新田町には仮屋と呼ばれる領主の宿泊所も設けられ、御殿とも呼ばれていた。
 また大河原宿は米や紅花の集散地ともなり、商業も大きく発達した。
 大河原駅から川を挟んだ反対側に奥州街道筋が残り、市街中心をなしている。商店街ともなっており、また付近には行政機関も立地するなどして、宿駅時代を感じさせる古い町並はまとまって残ってはいない。そんな中で、瓦葺きの門と店蔵、土蔵と並んだ風景が目を引く。今は店蔵が店舗として使われているようであった。この付近を中心に何棟か店蔵が残り、主屋が現代風に建て替えられている一方裏手の土蔵が残る姿など、古くからの町の中心であったことが伝わってくる佇まいであった。
  
 



 
 



 
   
   

訪問日:2022.07.16 TOP 町並INDEX