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| 大今里三丁目の町並 現在では裏街道的に残る街路に古い町並が展開している | |
| 地下鉄千日前線の今里駅から地上に出ると東西の幹線道路沿いにやや古びた建物が幾棟か残っているのが確認できる。この道路の一本北、乗用車の離合も困難なほどの細道に沿い古い町並が展開していることは余り知られていない。 平入りの古めかしい家並が残り、連続性の高い一角ももある。大阪の非戦災焼失地区にしばしば見られる屋根が二重三重になったような家屋、袖壁のある家など特徴的な家並風景が見られ、その展開する規模は大きくないものの見応え感の高い風景であった。 この路地といっても良い細道は暗越奈良街道という歴史の古い街道で、大坂から奈良へ向う主要道の一つであった。江戸中期からは伊勢神宮への参拝客もこの街道が多く利用されていた。 街道沿いということもあり古くから大坂東郊の商業地として息づき、また寺院も多く周囲の田園地帯とは区別された町場であったのだろう。 街道沿いを示す案内板も設置されていて、ささやかながら意識されているようであった。 |
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