大瀧・栃原の郷愁風景

鳥取県溝口町【農村集落】 地図  <伯耆町>
町並度 4 非俗化度 10  −大山南西麓の農村集落−


 

 郵便局の姿が印象的な大瀧集落の風景





 大瀧、栃原の両集落は日本海に注ぎ込む日野川の支流・白水川中流域、地形的には谷間を向き合って位置する。
 大山の南西麓でもあり、高原地帯であるが付近には小規模ながら農村集落が散在している。大山領であり物成(租税)も大山諸院に納めていた。
 大瀧地区は比較的平坦な地形上に展開しており、家々は土蔵を従えた姿が目立つ。古びた木造の郵便局が現役で営業を続けられている姿は印象的な町角風景だった。一帯では葉煙草の栽培が盛んに行われていたが、火力による乾燥法が当村で開発され、増産に貢献したという。
 
大瀧集落  


 左岸側丘陵上の栃原地区は緩やかな傾斜地に沿って集落・農地が展開している。家々は街道集落的な形をしめし、裏手に土蔵と畑地が配置されていた。もと茅葺らしく屋根をトタンに覆われた建物も数軒見られた。
 街路沿いには「金毘羅大権現」と刻まれた常夜灯が建立されていた。
 




栃原集落の風景
 



 
栃原集落 常夜灯が見られた 

訪問日:2025.07.05 TOP 町並INDEX