愛媛県大洲市【陣屋町】 地図 町並度 5 非俗化度 8 −1万石の陣屋町・新谷藩の静かな町並− |
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大洲市新谷町の町並 | |
新谷は大洲盆地の北東部、水郷大洲に程近い内陸部にある。肱川の支流沿いに町が開けている。 明治初年には新谷県が設けられたほどの政治の中心であり、その基盤は江戸時代ここに陣屋が設けられたことによる。寛永19(1642)年、大洲藩主加藤貞泰の次男・直泰が新谷藩1万石を立藩し、これが廃藩置県に至るまで細長く続いた。小藩ではあったが町人町が形成され上の町・中の町・下の町と呼ばれ、各種商店や職人が集結していた。大洲城下とは異なった自治が行われ、商取引も盛んに行われていた土地であった。 明治には町制が施行され、4軒の造り酒屋の他薬商3、医者1などの記録が残り人口約500人を擁していた。 一角には陣屋跡も残されているというが訪ね損ねたのは残念である。かつての町人町は国道から川を挟んで北側に残されたためその遺構をよく残し、つし二階の町家建築が幾棟か残り古い町並を形成していた。平入りの連続した家並は、その歴史の深さを今に語ってくれている。1階部分が蔀戸を思わせる開放的な造りになっているのは、商業が栄えた当時そのままのように感じられる。 群を抜くような豪勢な町家や邸宅があるわけではなく、素朴に残る小さな陣屋町が静かに残されている。 |
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訪問日:2010.07.19 | TOP | 町並INDEX |
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