佐木島の郷愁風景

広島県三原市【農村集落】 地図 
町並度 3 非俗化度 8 −農業と塩田で栄えた島−



 佐木島は三原市に属し、東は因島、南に生口島、西は高根島に囲まれた海域に位置し、北には属島の小佐木島がある。島には数箇所港があり、西側は須波港、北側は三原港とを結ぶフェリーや旅客船があり、本土からの距離も近くアクセスは良い。
 島の産業は古くから農業が主力で芋、麦の栽培のほか、木綿栽培も盛んに行われた。また江戸前期から塩田開発が随所で行われ、島南西部の向田地区には大規模な塩田跡が耕地として利用されている。島にとって貴重な収入源となっていた。
 山がちな地形ながら険しい海岸線の箇所はなく、比較的穏やかな地形のため、満遍なく集落が散らばっている。その中で須波港からの船が到着する向田地区、東岸の須ノ上地区、三原からの航路のある北部の鷺浦地区に家々が固まっている。
 家々の佇まいはやはり漁村集落の風情は淡く、長屋門のような重厚な門を持つ邸宅、入母屋屋根の見応えのある建物など豊かな農村集落の風情が感じられる。中でも須ノ上地区では、付属屋を何棟も従えた屋敷や、二階屋根の立ち上がりの大きく遠くからも目立つ建物など、豪農集落を思わせるものがあった。
 島の多い海景も素晴しく、わざわざ車を渡さなくとも自転車で巡るのに適した島の大きさである。私も車載の自転車で一周しながら訪ねた。
 


向田地区




須ノ上地区




鷺浦地区



向田港に到着した船

訪問日:2025.07.20 TOP 町並INDEX