讃岐津田の郷愁風景
香川県津田町【漁村・商業町】 地図 <さぬき市> 町並度 5 非俗化 8 −津田の松原で有名な港町− |
津田町は瀬戸内海から津田湾が半円状に入組む天然の良港というべき地形で、古くから港として栄えた。 |
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町域内では鶴羽とならぶ港町で、藩主の領内巡検の折の滞在・宿泊も多く、そのための本陣も設けられていた。 津田には大庄屋が置かれ、また港の管理役としての浦庄屋がおかれた。更にその下に浦年寄が指名され港湾業務を補佐した。浦庄屋は庄屋が兼務する事も多かったという。 近代以降は、県内の漁港では珍しく遠洋漁業の拠点となり、サンマや鮭、鱒などの漁を太平洋などの外海で行っている。 国道11号線の海側に数列連なる街路が古くからの津田の町に対応するもので、この道筋に沿い伝統的な建物が見られる。商家建築のほかに洋装の建物、昭和以降の商店建築などさまざまな姿が見られ、面的な広がりを見せている。一部にはそれらが連続し、小さな辻を中心として見応えのある町並風景を演出している箇所もあった。 なお有名な津田の松原は町並の東側の海岸沿いにも見られるが、特に南部では鬱蒼とした松林として今でも風格を感じる。中世に寺の僧により防風林として植樹されたのが始まりとされ、現在では全国でも屈指の海岸の松林として知られている。 |
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津田の松原 |
訪問日:2015.08.14 | TOP | 町並INDEX |
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