世羅西の郷愁風景

広島県世羅西町<商業町> 地図  <世羅町>
 
町並度 3 非俗化度 10 −世羅台地に展開する農村の小さな核心部−


 

小国の町並



 世羅西町は県の中央部、穏やかな丘陵が連続する世羅台地が展開する中にある。
 中心の小国地区にわずかな市街地が形成されているが、全体的には農村地帯で地味な印象である。古くは小国郷と呼ばれ、周辺の諸農村の集約的な位置にあったとされる。福島正則による検地後、各村への石高が定められ、組織的な運営が行われていったが、藩主の農民支配が強く度々一揆が発生している。
 小国村は在郷商業町としての位置づけもなかったようで、農村集落の中心として若干の人口の集積があっただけであった。それでも明治以降には近隣の農村の需要に応えるだけの商業機能・施設が具備されるようになったようで、郵便局などの機能も地域に先立って整備された。
 町の中心は商店街の様相であるが閉店しているものも多く、現在ではまとまった買い物は車で世羅町中心部へ向うのだろう。大正から昭和戦前築と思われる建物がある程度まとまって残り、やや古い町並を形成しているが、いずれにせよ活気に乏しい印象であった。
 妻入り構造をしめす家々が多く、この地域としては珍しい景観の町並であった。








訪問日:2012.09.02 TOP 町並INDEX