高尾野の郷愁風景

鹿児島県高尾野町<武家町> 地図 <出水市>
 
町並度 4 非俗化度 10 −緑豊かな風景が展開する旧郷士集落−






 高尾野麓の町並 石柱門が残る風景も見られる


 



 出水平野西部の高尾野地区。高尾野駅南側の国道交差点付近を中心に市街地が開ける。
 中世には高尾野城(別名紅葉城とも)が置かれ、地場の豪族の拠点となっていた。
 慶長期には高尾野郷と呼ばれ、地頭により郷の建設が進められた。2代地頭の頃、柴引に麓が定められ、郷士集落が形成された。現在の県道374号線沿いの付近で、今でも麓の地名が残っている。
 地元の方がたはそれほど意識をされていない様子で統一感には乏しかったが、生垣や石垣に縁取られた屋敷地が広がっている。一部では鬱蒼とした植込み状となっている箇所もある。また、独特の石柱門が残されている屋敷もあった。
 県道沿い以外の横道にも一部に武家町を思わせる風景が見られ、麓集落は面的な展開を示していたものと思われる。
 







訪問日:2017.06.10 TOP 町並INDEX