竹原の郷愁風景(2)

広島県竹原市<産業都市> 地図
 
町並度 5 非俗化度 8 保存地区の影に造り酒屋を中心とした町並


港町二丁目の町並



 重要伝統的建造物群保存地区として多くの探訪客のある竹原の町並。塩田経営により多くの長者が生まれ、見応えのある町家建築が多く残っている。
 その地区より南に1km弱、竹原港に近い辺りにここで紹介する港町地区がある。
 古くから竹原町の一部であり、この町独自の沿革は今ひとつ明らかにできない。随所に残る町家建築は保存地区と外観上の共通点が見られ、本町地区と時を同じくして、或いは若干遅れて町場が発達したものと思われる。外港的な役割を果していたのかもしれない。
 造り酒屋も複数見られ、これも本町地区と共通する点だ。大正末期頃の写真では5・6軒の造り酒屋があったというから、港町というよりも商業が基盤の町であったのではと思われる。
 保存地区とは打って変わり全く探訪者の訪れはないが、この港町地区だけでも古い町並として十分な質と量を保持しているといえるだろう。
 そのため竹原の町並の別ページとして、単独に掲載する。




 




訪問日:2017.05.21 TOP 町並INDEX