八木の郷愁風景

京都府八木町<在郷町・街道集落> 地図 <南丹市>
町並度 6 非俗化度 8 −山陰道沿いに発達した商業町・川港町−






曲線を描く旧街道沿いに展開する八木の町並
 

 八木町は丹波地方に属し、穏やかな山地に囲まれた盆地状の土地に町が開け、大堰川(桂川)が近くを流れる。
 慶長11(1606)年に大堰川が改修され、京都への河川交通が本格的に開かれてからこの町は大きく発展した。幹線街道である山陰道も通過する土地で、川港を形成したこともあり街道沿いには商家が多く立地し在郷商業町としての繁栄があった。周囲の農村地帯では米や麦のほか、綿花栽培も盛んでそれらの農産物と川港としての物資の中継で町が拡大したようだ。銘産物に桑酒と呼ばれるものがあり、これは味醂に桑の木の根を入れて醗酵させるもので、17世紀にはその製法は確立されていたといわれている。
 古い町並はほぼ旧山陰道沿いに限定され街村の形をとる。大堰川右岸に沿う形に北西から南東に古くからの町は形成された。北西側を中心に町家建築の密度が濃く、それが曲線を描く街路に連なる姿は視界一杯に町家の連なりが広がることから、臨場感を感じることができる。
 煙抜きの越屋根を持つ旧家、虫籠窓が施されたつし二階の町家などが連続性高く連なっていた。またもと商店らしく古びた看板をそのまま掲げた姿も散見され、往時の賑やかさが思われる。
 都市近郊域に位置する中で、このような町並が見られるのは貴重性の高いものである。
 








街道沿い南部の町並 旧街道から駅に向かう筋の町並 

2025.12再訪問時撮影       旧ページ

訪問日:2009.08.14
2025.12.14再訪問
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