徳地の郷愁風景

山口県徳地町<在郷町> 地図 <山口市>
 
町並度 4 非俗化度 10  −佐波川に沿う小さな在郷町−







 
徳地町は防府市の北、市街に流れ込む佐波川の中上流域に開ける。山地に囲まれた谷間や盆地に幾つかの町場が展開し、中心地である堀地区、北部の八坂地区などに代表される。
八坂地区の町並


 この佐波川に沿っては、主要なものではなかったが陰陽を結ぶ街路が通じ、南端は港町である三田尻に達していた。川運もあったと思われ、地方交通や港に向けての物資の流れのある地域であった。付近の山林は良質の木材が産出されることで有名で、奈良東大寺の造営に使われたとも言われている。
 ここで紹介する八坂地区は古い町並が比較的残っていた。谷間が徐々に開け盆地にさしかかる辺りにあり、周囲の山間部からの物資が小規模ながら集積するところだったのだろう。ここは周防地域であるが、屋根瓦は長門地域と同様に赤褐色が目立ち、街道を通じた文化の伝播があったのだろうか。平入りと妻入りが混在する家並はわずかな区間に残っているだけではあるが、連続的に連なり見応えを感じる箇所もあった。旅館の看板を掲げた建物が複数見られたのはこの小さな集落では意外であった。
 
 

 








 

訪問日:2013.03.24 TOP 町並INDEX