徳島寺町界隈の郷愁風景

徳島市寺町他<寺町・商業町> 地図
 
町並度 3 非俗化度 8 − 徳島城下形成時に計画された寺町とその外側の商業町−
 



 
寺院の集結する寺町・西山手町の町並  


 徳島の駅前に立つと一直線にヤシ科の樹木の連なる大通りが伸び、その先に眉山の穏やかな姿が仰がれる。新町川を渡り山麓に近い辺りに向うと、寺院の多い静かな佇まいが開けている。
 城下町の形成期に寺院をひとところに集め防衛や宗教上の拠点とするという計画は多くのところで行われており、徳島の寺町も蜂須賀家政による徳島城の築城にあたり近隣各地の寺を眉山山麓一帯に集め、遠くは蜂須賀氏の出身地である尾張の寺院もあったという。
 構成される建物が寺院群と云うことで、生活感が感じられる商家や町家などで構成される町並とは異なるものだが、漆喰に塗られた土塀、厳かな門構えなどをアクセントに、墓地や山を背負う地区に展開することで一層風情が感じられるようであった。
 山麓ということで水にも恵まれており、いくつか水場がある。錦竜水をはじめいくつか水場がある。徳島城下の人々の生活水として長らく愛用され、藩主は代々水番所をおいて管理したという。
 
 



 
   
 

 寺町地区からやや広い通りを挟んで新町川近くの西新町・西船場町付近は商業地となっており、一部には老舗を思わせる構えも見られた。
 この付近は江戸初期には町家が建ちはじめ、藍問屋も設置されるなど徳島の商業中心として古くから発展した所である。新町川の河岸には、吉野川流域の産地から藍船が発着していたという。


 
   現在も市民に親しまれている錦竜水 
 



 
新町川に近い古くからの商業地区 (左)西新町四丁目 (右)同三丁目の町並 


訪問日:2025.11.13 TOP 町並INDEX