鵜沼の郷愁風景

岐阜県各務ヶ原市【宿場町】 地図 
 
町並度 4 非俗化度 6 −旧中山道美濃路の宿場町−








 

 鵜沼地区は岐阜市街地から10km余り東側、木曽川右岸にある。高山本線と名古屋鉄道犬山線・各務原線が交差し、岐阜市東郊の拠点として近代的な住宅地、商業地が展開している。
 その市街地に、中山道時代の宿場町に由来する古い一角が往時の建物を従えて残っている。
 鵜沼宿は江戸方の太田宿から2里、京方の加納宿からは4里10町の位置にあり、旅籠25軒を有し中山道の宿駅の中では中規模の宿場町であった。本陣と脇本陣が各1軒ずつ指定されていた。
 名鉄鵜沼宿駅の北方、国道21号を挟んで旧中山道の道筋が残り、古い町並が展開している。しかし、鵜沼宿の建物は明治24(1891)年に発生した濃尾地震でほぼ全戸が倒壊している。現在見られるものは少なくともそれ以後に再建されたものである。
 町の中心を大安寺川が横断し、そこを境に西町と東町に分れていた。町並としては西町の一部にしか残っておらず、やや寂しい状況ではあるが、旧旅籠の武藤家が程度良く保存公開されていたりと訪ねる価値はある。町家建築が数棟並び連続性が感じられる箇所もあった。




旧旅籠・武藤家(公開)
訪問日:2017.07.15 TOP 町並INDEX