鵜入の郷愁風景

石川県輪島市<漁村> 地図
 
町並度 5 非俗化度 10 −厳しい外海に対峙する美しい漁村−

       

鵜入集落の俯瞰風景
  
 輪島市街地の西約5kmの日本海に接し、この鵜入集落が開ける。この付近の海岸線は平地がほとんどなく、崖が急角度で海に没し、迫力のある海岸風景を形作っている。
 能登半島では富山湾側の地域が内浦と呼ばれるのに対し、ここを含む日本海側は外浦と呼ばれ冬期の季節風や高波に直接晒されるところである。
 100戸余りの小さな集落であるが、小さな入江を抱いた典型的な漁村の風景が斜面を辿る県道より見下ろせる。訪ねたのは穏やかな晴れの日であったが、潮風に対抗するように板で囲われた家々は環境の厳しさを語っていた。集落内に入ると、その木質感の高さが感じられる。伝統的な家屋が連なる古い町並というほどではないが、屋根は渋い赤褐色または黒褐色であり、織成す風情はいかにも日本海側の漁村といったものであった。
 多くの住民が漁業に従事されており、海岸には比較的新しい漁港の施設があった。
















訪問日:2013.05.03 TOP 町並INDEX