綿内の郷愁風景

長野市若穂綿内【在郷町・街道集落】 地図 
 
町並度 4 非俗化度 10
 
−千曲川通船で栄え 北国脇街道沿いにあった在郷町−


若穂綿内の町並
 綿内地区は長野盆地の南東部、千曲川右岸流域にある。古くは綿打とも書き、戦国期には綿内城も存在した。
 江戸期は多くを須坂藩領として経過し、北国脇街道と呼ばれた松代道沿いの在郷町として発達した。その要因は千曲川の水運に依るところが大きかった。綿内村内には河岸が建設され、西大滝(現飯山市・野沢温泉村)との通船が行われていた。千曲川は信濃川の信濃国内での呼び方であり、やがては越後平野を形成し日本海に流れ込む大河である。川運が流通の主要な位置を占めており、問屋・商家が立地していた。
 主な産業に蓮根・梨・煙草・木綿などがあり、次々と荷が川を下っていったのであろう。
 国道403号線は旧街道をほぼ踏襲しており、それに沿って古びた町並が見られる。連続性は高くないが土蔵が目立ち、豊かな商業地であったであろうことが想像できる。
 南部では枝道に沿い、土蔵の連なる路地が展開していて、ささやかながらも風情を感じさせる風景が展開していた。










  


訪問日:2012.01.02 TOP 町並INDEX