新潟県弥彦村【門前町】 地図 町並度 3 非俗化度 5 −越後国一宮の弥彦神社とその門前町− |
![]() |
弥彦神社は全国的にも知名度の高い神社のひとつといえる。10世紀にまとめられた延喜式神名帳にも記載があり、歴史は少なくともその頃まで遡ることができる。背後に聳える弥彦山を神体とし、越後国一宮として位置づけられた。 |
弥彦神社の本殿 | |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
門前の町並 妻入りの商店建築などが散見される | |
江戸時代には、長岡藩の藩主に崇敬され、門前街が形成された。弥彦村は幕府や藩から租税が免除されており、収益はそのまま神社に納められ、運営にあてられた。特に江戸中期以降は庶民の間にも寺社信仰が一般的になって参詣客が増加し、門前には町場が発達した。当地には北陸街道も引き入れられており、宿駅としての役割も持っていたという。 大正時代に弥彦駅ができると、駅前から一の鳥居までにいたるL字型の門前街となり、現在もその街路に沿って宿泊施設や土産物店をはじめとした商店が集まっている。また戦後になって温泉も発見されたため、温泉関連の施設も見られる。門前町的雰囲気は鳥居が近づくにつれ濃厚になっていくが、明治末期の大火やそれ以後の建物の更新によって、多くは近代的な外観となっている。その中で、妻入りで1階部分が開放的な造りとなっている店舗建築や、横小路に土蔵などを見る事が出来る。 弥彦神社は広い境内地を持ち、また本殿や参道のたたずまいを見ると、その格式を感じさせるものである。 |
|
![]() |
|
訪問日:2017.04.29 | TOP | 町並INDEX |
---|