三重県四日市市【商業町・街道集落】 地図 町並度 4 非俗化度 10 −朝明川を挟んで対峙する集落− |
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平津の町並(堤防上) | |
平津の町並(堤防下) | 平津の町並(堤防上) |
四日市の市域北部を東流する朝明川という川がある。鈴鹿山脈に源を発し伊勢湾にそそぐこの川は中流部では肥沃な平地を形成し、農業が盛んである。 そのような一角に川を挟んで平津と千代田という集落がある。かつては朝明川の水深が深く、ここから周囲の物資等が積出され、そして移入品が陸揚げされていた。平津の名はそれに由来しているという。 両集落とも江戸時代の多くは桑名藩領であったが、幕末頃には幕府領や武蔵国忍藩領の飛地であった時期もある。農業主体の集落であったが、平津には伊勢と近江とを結ぶ八風街道が通じており、川港町から街道上の在郷商業町としてささやかながら賑わいを示していたものと考えられる。 三岐鉄道の平津駅付近は朝明川右岸の堤防下にあたり、旧八風街道に沿い街村的に家並が連なっている。堤防の上下に二列となっているのが特徴的で、堤下には高低差を克服しようと築かれた石垣、板塀に囲われた屋敷、土蔵など風情ある風景も見られた。小さな流れがあり、生活の水場として利用されるのか石段が設けられていた。 対岸の千代田地区は水田地帯が開け、川堤から500mほど入ったところに集落の塊が見える。こちらは街道集落的色彩はなく農村集落といった風情だが、登録有形文化財ともなっている平田家住宅は見ごたえがある。庄屋を代々つとめた家で、表には立派な石柱門もある。この屋敷と隣り合う円光寺を中心として家々が寄り添っているという印象であった。 |
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千代田の町並 | |
千代田の町並 |
訪問日:2020.07.18 | TOP | 町並INDEX |
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