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深野の町並 | |
櫛田川の中流域に位置するこの深野・横野の二集落はいずれも伊勢参りに大きく寄与した街道に沿う街村である。 いずれも江戸時代は松坂藩領で、前者は櫛田川の段丘上、後者は支川の合流点付近にあり、両者の間は1kmほどしか離れておらず一見連続しているように見える。 |
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深野の町並 | |
和歌山街道に沿い、宿駅に指定こそされていなかったものの、参詣客が頻々と行き交い彼らを受ける茶屋が多く建ち並んでいたという。特に横野は伊勢本街道との分岐点となっており、追分の要所であった。 両村とも庄屋を通して産業も導入され、和紙生産が盛んに行われ、また穀類や煙草なども名産であった。 現在では山間の小さな集落でしかないが、間口の広い商家風の建物がいくつか残り、また横野にはもと銀行らしい近代洋風建築が見られ、地域の中心であったことを示していた。 横野の町並は国道166号線沿いに展開するが、両側に伝統的建築が見られ、古くからこの幅員だったのだろう。2つの伊勢参りの街道が合流するところであり、幹線街道並の道幅である。 |
横野の町並 |
横野の町並 |
訪問日:2003.08.14 | TOP | 町並INDEX |
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