油谷の郷愁風景

山口県油谷町<商業町> 地図 <長門市>
町並度 4 非俗化度 10 −八幡人丸神社を中心に賑わい発達したところ−









八幡人丸神社近くの町並 大柄な旧家が散見される


 油谷町の山陰本線の中心駅は人丸であるが、駅周辺はかつて新別名村と呼ばれ現在も字名として残っている。駅の東約1kmに八幡人丸神社という社があり、その名を取ったものであろうか。
 この神社は明治40年に人丸社と合併したもので、例祭は大津郡の三大祭として賑わい定期位置的な賑わいを呈していたといい、県外からの出店も多かったという。そうしたことから、小さいながらも在郷商業町的なものが発達していたと思われる。
 人丸駅前付近から主に東に向けて家々の連なりが見られる。郵便局や近代的な住宅も目立つが、所々に木質感の高い建築が見られる。一部にはそのような建物が通りに向合う風景も見られた。
 さらに国道191号に交差して山手に向けても家々が連なっている。八幡人丸神社もこの地区にあり、こちらの方が古くからの商業町として栄えたところだったのだろう。入母屋屋根の立派な家屋や元飲食店や店舗と思われる家々もあった。また造り酒屋だったのか、酒の銘柄を掲げた付属屋を従えた大柄な建物もあった。
 但し今では無住になったものも少なくないようで、ツタなどの雑草に覆われているものも見られ、やや侘しい気分を感じる町並探訪となった。




人丸駅前付近の町並

訪問日:2019.06.15 TOP 町並INDEX