路地裏コレクション(15)
 −看板建築−


看板建築とは、関東大震災後、商店などに用いられた建築様式。 典型的なものは木造2階建ての店舗兼住宅で、建物前面を平坦として(軒を前面に出さない)モルタルや銅板で仕上げて装飾をつける。ちょうど看板のような平坦な壁を利用して、しばしば自由なデザインが試みられたため、看板建築と命名された。建築物の造作に商店の「看板」を作りつけたものではなく、また、看板建築の平面は看板・広告スペースとして用いられるものではないことに注意。関東大震災後の東京では、屋根裏部屋を造った例が多い。
(以上、Wikipediaより引用)
素人ではなかなか説明しきれないので、引用ご容赦いただきたいが、言い換えれば町の大規模な復興の結果とも言える。
東京の例を中心に掲載するが、周辺でも類似した事例があるので、併せて紹介したい。







品川区北品川(2012) 旧東海道筋につながる道筋に銅板葺の看板建築が連続していた



台東区東上野界隈(2004) この付近は非戦災地区で 看板建築が比較的密度濃く残る 一部には右のように連続した箇所もあった




港区白金(2012) 白金の谷間の地区にも看板建築がわずかに残っている 立上がった胸壁の部分には店舗名を掲出していたような痕跡が見える 中央区日本橋人形町(2006)正面から見ると一見ビル建築にも見える 
中央区月島(2004) 小規模な看板建築店舗が連続している




茨城県石岡市(2014) 市街地の中心部では大火を機に火に強い構造の建物をということで看板建築が採用された 連続して残る箇所もあり注目されている




神奈川県三浦市(2013) マグロで有名なこの港町にも看板建築の連なる一角がある 前面のシャッターがなかったら素晴らしい意匠の看板建築なのだが

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