第6号 (06.06.04発行)

舟屋の郷・伊根の漁村風景

    

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 丹後半島北東部にある伊根は典型的な漁村集落で、「舟屋の郷」として有名である。NHK朝の連続小説で知られた方も多いだろう。
 一番の特徴は複雑に入組んだ湾に沿い、漁船を収納する舟屋が密集していることである。本来それらは単に漁船を収納するだけの施設、漁民は山側の別棟に居住していた。湾の水面を往来し舟屋が各家の玄関の役割を果たしていた。
 現在ではその間を道路が縫い、車社会に対応したものとなっているが、山側に主屋、海岸に舟屋という町の形態は変わっていない。
 この町を訪ねると、海面がかなり高いのに驚く。このあたりでは干満の差はわずかで、また伊根湾は南に開け、しかもその湾口にある青島は自然の防波堤の役割をしており、日本海側とは到底思えない穏やかな風景が展開している。
 ここでは町並紹介ページで載せ切れなかった、漁村の点景や舟屋の情景を紹介したい。
 




道の駅「舟屋の里」から見る伊根湾









青島(右)が防波堤となり湾内は穏やかな水面が確保される。



舟屋の入口は浪打際で、漁船は内部に収納される。 舟屋は海岸に沿うというよりは、海にせり出している。




朝、漁を終えると船の上で網の繕いを行う。




近年は漁船の大型化で舟屋に収納できない例が多い。そんな場合は簡素な船着場に結えつける。 舟屋の前面の伊根湾はまさに鏡のような静けさだ。




海岸線に沿い舟屋が密集する












※この画像は2006年5月27-28日、「いらかぐみ第4回丹後伊根オフ会」時に撮影したものです。

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