広島県三良坂町<商業町(在郷町)> 地図 <三次市> 町並度 5 非俗化度 8 −水運を糧に商業が繁栄した− |
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連続性の高い家並が残る三良坂の町並 | |
三次盆地の南部、馬洗川に沿い三良坂の町が開けている。国道はこの古い町を遠巻きにするような形で建設されたため町の形態はある程度昔のままで、随所に古い町並らしい風景を残している。 中世には備後国三谿(みたに)郡に属し、その頃から市場町として知られていたといわれる。その後江戸も後期に入ると馬洗川の水運を通じて三次との商業的なつながりが深くなり、文政9(1826)年には年貢米が三原蔵納めから三次蔵納めに変更になっている。同3年の記録では、町家147、酒造家4を有していて、賑やかな町場を形成していたことが察せられる。 この町筋は山陰・山陽を結ぶ街道上にも位置しており、北の三次と南の吉舎の両宿場との間宿としても位置づけられていて、町役人も置かれていた。 江戸後期頃には度々の大火に襲われ、その頃に遡る建物はないようだ。見たところでは多くは古くとも大正から戦前にかけての建物が中心のように思えた。しかし無住となっている建物は少ないようで寂れた印象は余りなく、比較的程度よく残っている。商店などとして利用されている例も多く見られた。 町並の北側を中心に家並の連続性が高く、街路が緩い曲線を描いていることもあり歩きごたえのある家並が展開していた。 |
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